甲状腺機能低下症

甲状腺の機能低下

甲状腺の機能が低下する病気であり、犬の場合には喉にある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの機能が弱まる病気です。
甲状腺ホルモンは代謝を上げる働きがあり、機能低下すると毛が薄くなったり寒がりになったり、元気が無くなったりという症状がみられます。
重症になると昏睡したり、意識障害を引き起こすこともあります。
小型犬ではあまり発症せず、大型犬に多くみられる病気です。

甲状腺機能低下症の原因

生まれつき発症する犬は稀であり、自己免疫機能の過剰な反応によって甲状腺が炎症を引き起こして機能が低下して発症することがあります。
また甲状腺が萎縮して機能が低下して発症することもあります。
さらにはクッシング症候群によって誘発されることもあります。

甲状腺機能低下症の症状

症状としては、体温低下や心拍数や血圧の低下、顔のむくみや抜け毛と言った症状が表れます。
特に毛の新陳代謝が下がると簡単に毛が抜けるようになり、特に摩擦しやすい体の部分の毛が抜けます。
甲状腺機能低下症の特徴としては、皮膚がブヨブヨになりまるで老人のような顔つきになってしまい、発症してから長い時間治療せずにそのままにしておくと、このような顔つきになります。
しかしこれらの症状はどれも甲状腺機能低下症以外でも発症するので、飼い主としてはなかなか甲状腺機能低下症だと気づきにくいです。

治療と予防

体内に不足している甲状腺ホルモンを人工のホルモンで投与して補います。
量を間違えると今度は機能が上がりすぎる甲状腺機能亢進症んあるので、投薬量に注意が必要です。
投薬後は1~2週間ほどで改善し、4ヶ月ほどで皮膚異常が回復します。
またクッシング症候群などの病気が原因で誘発されているときには、まずは元となる病気の治療から始めます。

病院で検査するときには、症状をみただけではわかりませんので、ホルモン検査が不可欠です。
また症状が表れているときには甲状腺ホルモンの量が症状が表れるほど低下している証拠であり、かなり病状が進行しています。

ホルモン剤はこれは一度投薬をすると、一生投薬を続けなければいけません。
投薬は自宅でも行えますので、病院で治療後は定期的にホルモン剤をもらってきて、飼い主が与えます。
ペットフード最近ではペットフードに混ぜることも出来る液状の製薬も登場していますので、投薬はさほど難しくありません。
ただしホルモン剤を投与しないで放っておくと、犬がだるかったりして辛い状況で生活しなければいけないので、投薬は必ず行いましょう。

予防法はありませんので、早期発見早期治療が一番です。
気になる症状が犬に出た場合には、そのままにせずに早めに病院へ行って診察を受けるようにしましょう。