主従関係を作り上げる

主従関係はとても大事

犬のしつけで基本となるのが、飼い主と犬との主従関係を作ることです。
犬を飼い始めた時は、珍しいし、とても可愛くてついつい家族みんなが甘やかし過ぎてしまうことがあります。
あまりに可愛がりすぎると、犬は自分を特別な存在だと思ってしまい、飼い主と対等、さらにひどくなると、
自分がリーダーだと認識してしまうことがあります。これは、しつけの失敗例です。なので、最初が肝心です。
飼い主と犬の主従関係は、子犬が家に来てからの最初の1ヶ月で決まってしまいます。
可愛いからといって、甘やかしすぎたり、話しかけ過ぎたり、可愛がり過ぎはよくありません。
飼い主は、自分がリーダーであり、主導的な立場にあることを示すために、毅然とした態度を取り、
犬が飼い主に喜んで従うという関係を作りあげていかなければなりません。主従関係を作り上げてしまえば、
犬はしつけを受けることに苦痛を感じることなく、スムーズにしつけをできるようになります。

犬の祖先はオオカミ

オオカミ犬の祖先である野生のオオカミは、群れで生活しており、1頭のボスがいて、ボスに絶対服従しています。
絶対服従なので、少しでも反抗すれば一喝されます。食事をする時も、ボスが最優先で、ボスが食べてしまってから
他のオオカミの番になります。しかし、ボスは群れが外敵から襲われるときには、身体を張って群れのオオカミを
守ろうとします。ボスは威張り散らすだけの存在ではなく、群れからは絶対的な信頼をされる存在なのです。
犬にも、この習性は残っていますので、この習性を利用して、主従関係を作るのです。群れを家族と置き換えると、
お父さんがボスとなり、その次がお母さん、そして子どもたち、最後に子犬という順位になります。

具体的には、最初の一ヶ月は、犬が迎え入れられる前の生活と同じようなスタイルを崩すことなく、
犬を溺愛しないようにしましょう。最初の一ヶ月をケジメのある生活を送れば、子犬は家族全員が自分より
上の立場であると認識してくれます。ケジメのある生活とは、子犬が来たことを意識し過ぎず、
これまでの生活スタイルを維持することです。子犬と遊んであげれない時間は、子犬はハウスの中に入れておき、
飼い主はあたかも子犬がハウスにいないかのように、普通に過ごすくらいで丁度良いのです。
子犬がハウスの中で休んでいる時でも、可愛いからといって、声をかけ過ぎたり、ハウスからずっと出しっ放しにして
自由にさせておく、といった事は絶対にしてはいけないことです。子犬がハウスで休んでいるときには、
ゆっくりと静かに休ませてあげましょう。放っておかれる方が、子犬もリラックスの時間を持つことができます。
飼い主は、短い時間で、子犬と遊んであげるようにしましょう。集中して遊んであげることで、
飼い主は子犬にとってより魅力的な存在となるものです。

主従関係が構築された後のトレーニング方法については、訓練士により様々な方法があるようですが、
主従関係の構築こそ、トレーニングに入る前の最も重要なことなのです。主従関係の構築は、しつけを行う上での
土台となりますので、しっかりと土台を作った上で、家庭に合ったスタイルでしつけを始める方がやりやすいでしょう。